最近急に寒くなり、本格的に秋を迎えそうな気温ですよね。
この季節の変わり目で、体にもいろいろな変化が起こります。
その一つが、フケの発生です。
私自身、お恥ずかしながら季節の変わり目にフケが発生しやすい体質なので、すごく悩みました( ;∀;)
今回はこのフケ問題について、改善策も交えて書いていきたいと思います。
フケが発生するメカニズム
フケ問題の解決をするためには、まずフケが発生するメカニズムについて知っておかないといけません。
そもそも、頭皮はお肌と同様皮膚です。
そのため、お肌と同じようにターンオーバーが繰り返されています。
ターンオーバー… 物事の入れ替わりやその速度・割合など示す単語。ここでいうターンオーバーとは「皮膚のターンオーバー」のこと。一定サイクルで生まれ変わる皮膚の代謝の仕組みの事を指します。ターンオーバーのサイクルが乱れると、様々な皮膚トラブルが発生します。
表皮の最下層(基底層)で生み出された細胞は、次々と生み出される細胞によって上へ上へと押し上げられ、頭皮の表面の層(角層)へと辿り着きます。
その細胞が古くなり、最後にはフケとなって剥がれ落ちます。
これが、フケが発生するメカニズムです。
不潔だな…という印象を受けてしまうフケですが、その正体は古くなった頭皮が剥がれ落ちたもの。
そのため、フケは誰にでも発生するもの、フケが発生する事自体は不潔でも異常でも何でもない、という事を知っておかないといけません。
季節の変わり目のフケの原因とは
それでは、季節の変わり目でフケが目立ってきたり、増えたりする原因は何なのか。
結構から言いますと、乾燥がフケ発生の大きな原因となります。
夏から秋にかけて、グッと気温が下がり、空気も乾燥します。
その影響で頭皮も乾燥し、皮膚の大事な働きであるバリア機能が低下してしまいます。
「干からびてはいけない!」と反応した体は、ターンオーバーのスピードを加速させます。
ターンオーバーが加速すると、細胞を作るのに充分な時間を掛けることができず、形・大きさが不揃いな細胞が大量に作られることになります。
また、細胞が作られる際、NMF(ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター)という天然の保湿成分が含まれるように作られるのですが、ターンオーバーが加速した状態では、この成分を充分に作る時間もありません。
その結果、乾燥した剥がれやすい細胞ができあがります。
これが、フケの大量発生へと繋がるのです。
原因は乾燥だけじゃない
フケの原因はこれだけではありません。
フケが増える原因は、食生活の乱れ、不規則な生活リズム、睡眠不足、ストレス、疲労など…つまり生活習慣の乱れと深く関係しています。
生活習慣が乱れると、ホルモンバランスが乱れ、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうのです。
フケが厄介なのは、フケが増えることで、「どうしよう…」と悩みすぎてしまい、ストレスが溜まり、それがまたフケが増えてしまうことにあります。
また、フケを取り除こうと、シャンプーの回数を増やしてしまうと、頭皮の皮脂が過剰に不足し、より乾燥してしまい、結果的にまたフケが増えてしまうことに繋がります。
そうなってくると、フケを改善する方法は「シャンプーをしすぎないこと」「シャンプーの使用を控える」になってきます。
しかし、それでは「余計に不潔なのでは…どうしよう…」と、またストレスが溜まり、フケの原因が増えてしまう、といったことが起こります。
そのため、先程お話した『フケが発生するメカニズム』を理解して、『フケ=不潔』という認識を改める必要があるのです。
フケ発生を改善するには
1.気にしないこと
何よりも一番は気にしすぎないことです!
気にして、ストレスが溜まってしまうと、フケだけでなく身体のいろいろな部分の不調の原因にも繋がります。
フケが増えてると感じた時は、「不潔だ!どうしよう!」と思わず、身体が「大変だよ~」とサインを出してくれているんだな、と受け止めてあげましょう。
2.シャンプーの使用を控える
市販のシャンプーは洗浄力が強いものが多くあります。
そのため、空気が乾燥する季節に洗浄力が強いシャンプーを使ってしまうと、より頭皮が乾燥してしまいます。
そのため、2日に1度、シャンプーを使わずに、お湯だけで洗い流す日を設けてみて下さい。頭皮の乾燥を防ぐことができます。
「湯シャン」と呼ばれるケアもあるくらいで、実は、お湯で洗い流すだけでも、頭皮の汚れは8割落ちるといわれています。
3.シャンプーを変える
どうしても「シャンプーで洗わないのは気持ち悪い!」と感じてしまう方は、アミノ酸シャンプーや薬用シャンプーに切り替えてみるのも1つの手です。
アミノ酸シャンプーは、少しお値段がお高めですが、通常よく見かける市販のシャンプーと比べて洗浄力が弱いため、皮脂を過剰に落としすぎることなく髪を洗うことが可能です。
薬用シャンプーは、そのどれもがフケやそれによるかゆみの改善に特化した成分が配合されています。個人的にはアミノ酸シャンプーと比べてリーズナブルのものもあるイメージです。
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以上、季節の変わり目のフケ問題についてでした!
これでもフケが改善しない!!という方は、皮膚科に行くことをオススメします。
また、今回は乾燥からくるフケ(乾性フケ)についてのお話でしたが、脂性と呼ばれるベタベタしたフケというのも存在します。
脂性フケは乾性フケとは原因が異なってきますので、自分のフケはどちらなのかという事を知ってから対策していく必要がありますので、ご注意下さい。
しかし、どちらのフケにせよ『気にしないこと』というのは非常に重要なことです!
少しでもフケに悩む人の参考になれば、と思います。